こんばんは。sasamiです。
5月の9,10日、気候も良くなったことなので、テント泊山行をしてきました。
広島県庄原市にある比婆山連峰を歩き、大膳原キャンプ場でテント泊です。
中国地方ではテントを担いで登るような山は少ないのですよね。
たいていは登山口にキャンプ場があるくらい。
比婆山連峰も実際は日帰りで充分な山ですが、テント山行も楽しめる数少ない山です。
平日なので完ソロ覚悟ですよ。
比婆山連峰
比婆山連峰は比婆道後帝釈国定公園に属し、伊良谷山、毛無山、烏帽子山、比婆山、立烏帽子山、竜王山などの標高1,200メートル級の山々が連なり、山頂付近は国指定天然記念物のブナ純林に覆われた場所です。最高峰は立烏帽子山で1299mです。
神話の地でもあり、また昭和40年代にはUMAのヒバゴンが出没した山でもあります。
烏帽子山~大膳原キャンプ場~吾妻山
[一日目]ひろしま県民の森公園センター~出雲峠~烏帽子山~大膳原キャンプ場~吾妻山~大膳原キャンプ場
荷物を背負って余力があれば毛無山か池の段まで足を延ばす予定だったのですが…。
ひろしま県民の森駐車場から山行開始
ひろしま県民の森公園センターでトイレをすませ、登山靴を履き、準備完了。
ズッシリと重いザックを背負って山行スタート。出雲峠へ向かいます。
しかし荷物重いなー。
総重量12㎏。何が重いって水と食料ですね。大したものは持って行ってないんですけどねぇ。
去年の秋は削りに削って9㎏だったんですが、忘れ物も多かった…。
よく15㎏とか20㎏とか聞くけど、スゴイわ。
重い重いと考えてると余計に重いので、なるべく他のことに気を散らすことにします。
あー新緑がきれいだなーとか(無理矢理)
出雲峠までは遊歩道レベルのゆるい上りが続きます。
比婆山連峰は比較的緩やかな山々なので、テント泊歩行の最初の練習にはもってこいですね。
ただ、sasamiはこの山では色々な目にあってますので、油断は禁物です。
野生動物に遭遇が多いですが、鉈をむき出しに持って歩いてる男性にも遭遇してます。あれは何か公園の整備か何かの人だったのだろうか…。でも使わないときは鉈は鞘かなにかに仕舞っておいてほしいです。怖いです…。
あとは大型犬を放し飼いで歩かせてる人とか。まぁ私は犬好きなのでOKですけど、クマと間違えてビビったのでやめてほしい…。
途中、毛無山へ向かう分岐が何か所かあります。
元気があれば毛無山も…と思っていたのですが、荷物が重いのでスルー。
や、もう、何度も登ってて行程がわかるだけに、毛無山はやめときます(笑)
しばらく歩いていると、3人組のオジサマたちに追いついてしまいました。
「お先にどうぞ」と言われましたが、こちとら12㎏の大荷物…早く歩けないんだけどなぁと思いつつ、仕方なく先行することに。
後ろの方からUSBがとか6ギガがどうとかのお話が聞こえてきます。
ヤバイ、このままではオジサマたちとの山行みたいになってしまう。
少し歩みを早めます。
しばらくして気づくと、オジサマたちはいなくなってました。毛無山に行ったのかな~と思いつつ、私は出雲峠に進みます。
出雲峠に到着。
右に行くと毛無山、左へ行くと烏帽子山です。
手前にトイレと避難小屋があります。ここのトイレはけっこう上級者向けです(笑)
道は左の烏帽子山へ向かいます。
ここからは登山道らしくなっていきます。
針葉樹の樹林帯を抜けて、明るい登山道へ。
途中、登山道は沢状態になりますが、すぐに普通の道へ戻ります。
この辺りでクマにあったんだよなぁ。
今日はもう日も高いし大丈夫かな…。平日なので登山者は少ないけど。
とりあえず音にだけは神経をとがらせながら歩きます。
にしても、ザック重いわー。
フィット感…とか言っても重いもんは重いよね。
まぁ重いのはいいんだけど、メッシュタンクトップとスポーツブラの肩ひもの縫い目がザックで押されて痛くて、痛痒くなってきて、それがつらい。
そしてなぜかそれは左だけなんよね。
色々と調整してみるけど、いつも痛くなるのは左側で、根本的にどこかおかしいのだろうか…。
などと色んなことを考えつつ…。
それでも新緑がきれいで目は癒されますね。
緑に囲まれた道を登っていくと、だんだん低木が増えてきます
視界が開けてきたら、もうすぐ烏帽子山頂上です。
烏帽子山山頂に到着~!
どこにも寄り道しなかったので早く着きました。
山頂標識もなく、何度も登ってるのに三角点がどこにあるのか、いつもイマイチわかりません。
これが山頂標識かわり。北側は木でよく見えません。
山頂には誰もいませんでした。
少し休憩して、大膳原へ向かうことにします。
吾妻山が良く見えますね。
登山道はまた新緑の樹林帯に入ります。
しばらく下ると、大峠へ到着です。
島根県側からの登山道がここで合流します。
ここから枯れ沢のゆるい上り。
毎度思うけど、この道が微妙に歩きにくい。
あともうちょっとと思うだけに余計しんどい(笑)
大膳原へ出ました~。
なんかうまくいえないけど、大膳原~~って感じの広々とした場所です。
まだ春なのでこんなですけど、秋は一面のカヤトになります。
私の大好きな場所。
目の前に見えるのは、このあと登る予定の吾妻山です。
少し行くと大膳原キャンプ場の分岐があります。
今日はこのキャンプ場でテント泊をしますよ。
キャンプ場はスミレ?がそこら中に群生しておりました。
ここはテント場というよりは、キャンプ場ですので、炊事場もあります。
でも蛇口からは水は出ません。
でもちゃんと水場があるので安心。
このパイプ、普段は水が出てませんが、ちょっと角度を変えてやるとダバダバと流れ出します。
去年来たときはコレわからなくて、水枯れてるわ~って思ったのよね。
ここと、区画サイトの一番奥にも水場があります(写真撮ってねぇw)
いずれも生水では飲めませんので、煮沸が必要です。
立派な避難小屋もあります。
雨が降ったり、寒かったり、クマが出たりしたら、ここに移動しよう…。
さて、キャンプ場を確認したあとはテントの設営です。
このテントを使うのは2度目なので、あっというまに設営終了。
しかし、ここ数日から気温も上がって暑い日が続いていたからか、虫が大量発生中です。
テント貼ってる間じゅう、メマトイかブユか黒い小さい虫が…ストーカー状態です。
虫対策をすっかり失念して、虫除け剤もカバーも持ってきてないorz
ひとまず、テント内に避難して、一緒に入ってきた虫たちは丁重に退出していただく。
このあと吾妻山に登る予定でしたが、お昼ご飯食べたら眠くなってしまい、しばしお昼寝。
もう吾妻山は登らなくていいかなぁとヘタレ心がムクムクと沸き上がります。
だってもう何回も登ってるから無理にね、登らなくてもねぇ…。
などと言い訳をグダグダ考えながら時計を見ると、まだ2時前じゃありませんか。
さすがにやることもないので、仕方なく(笑)吾妻山に登ることにします。
サブバックに上着と水とおやつを入れて、出発です。
テントを出た途端、待ってましたと群がる虫たち。くっそ。
大膳原から吾妻山山頂までは45分くらいです。
去年の秋のテント泊は夜明け前に登り、ご来光を見ました。雲海も出てとてもきれいでしたよ。
今回は夜明け前となると4時くらいから出ないといけなくなるのでやめました(ヘタレ)
途中で思い出したけど、そういえば吾妻山ってダイセンキスミレが咲いてる山だよね。
と、意識しながら歩いてると、咲いてましたよ~。
本当に黄色いスミレなんだね。
かわいい。
吾妻山山頂へ到着しました。
山頂はいつも変わらないなぁ。
初心者でも登りやすいので人気の山ですが、さすがにこの時間だと誰もいませんね。
休暇村吾妻山ロッジが見えます。
ロッジからも1時間弱で山頂へ立てます。
ロッジから右に目を向けて見えるのは、猿政山ですかね。
猿政山、一度は登ってみたい秘境の山です。
オオヤマレンゲが咲いてる山でしたっけ?
広島県側の登山道が、登山者のマナーが悪すぎて入山禁止になったという、いわくつきの山です。
東側は比婆山連峰、そのふもとに大膳原。
あそこから歩きて来たんだ。
登る前は面倒くさいけど、登るとやっぱり来てよかった~と思うのですよね。
さて、テントに戻って、少し早いですが夕食にします。
夕飯はサタケのマジックライス五目ご飯とわかめスープ、かぼちゃサラダ。
缶詰は食べなかったよ。
ちなみにサタケって、私の地元の東広島に本社があるのです。
フリーズドライで有名なアマノフーズは福山だし、何気に広島県って保存食加工会社が豊富ですね。
地元なので、もう少し安く手に入ればもっといいんですけど。
さて、本格的に暗くなる前にトイレを済ませて、寝る体制に入ります。
というのも、ここのキャンプ場は電灯的な明かりは全くないので、夜は手元も見えなくくらい真っ暗になるのですよ。
なので、なるべく暗くなって外に出たくないのですよ。
ので夜の写真もありまへん(笑)
風の吹く音や動物の気配を感じながら、ビクビクと眠りについたsasamiなのでした。
≪つづく≫
山行記録
合計時間: 5時間45分(休憩含む)
歩行距離: 8.52km
最高点の標高: 1240m
最低点の標高: 803m
累積標高 (上り): 911m
累積標高 (下り): 680m