山に染む

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比婆山連峰(広島県)大膳原でヘタレテント泊山行 2日目

こんばんは。sasamiです。

 

5月の9,10日、広島県庄原市にある比婆山連峰を歩き、大膳原キャンプ場でテント泊してきました。

 

比婆山連峰

比婆山連峰は比婆道後帝釈国定公園に属し、伊良谷山、毛無山、烏帽子山、比婆山、立烏帽子山、竜王山などの標高1,200メートル級の山々が連なり、山頂付近は国指定天然記念物のブナ純林に覆われた場所です。最高峰は立烏帽子山で1299mです。

神話の地でもあり、また昭和40年代にはUMAのヒバゴンが出没した山でもあります。

比婆山 - Wikipedia

ヒバゴン - Wikipedia

 

大膳原キャンプ場~比婆山~県民の森スキー場

2日目は大膳原キャンプ場から烏帽子山に登り、比婆山御陵へ縦走します。ブナ純林を歩き、県民の森スキー場へ下り、公園センターへと戻る予定です。

1日目の山行の記事はこちら。

 

www.yamanisomu.com

 

 

大膳原キャンプ場で夜を明かす

sasamiは眠りが浅い方です。そして枕が変わると眠れない質です。

キャンプではたいてい寝不足…。

 

キャンプ場で完ソロってのは何度も経験がありますが、さすがに森に囲まれた電灯もないようなワイルドなところで一人で夜を明かすのは初めてです。

(まぁ知らない人と二人っきりテント泊よりははるかにソロの方がマシですが)

しばらくは、ラジオを聞きながら本などを読んだりしてたのですが、眠気には勝てません。

 

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電気を消して寝袋にもぐり、寝る体制に入ったとたん、森の野生の気配が濃厚に感じられます。

暗闇で回りが見えない分、聴覚が敏感なります。

 

風の音や、木々のざわつく音。そして何かの動物の鳴き声、気配。

 

ウトウトしてますと、遠くからカサコソという動物の足音がします。

その足音は私のテントへまっすぐやってきて、しばらくじっとしていました。

見えないのであくまで想像ですが、音の大きさから小動物か何かだったと思います。

というか思いたい。

これがクマとかイノシシだったら怖すぎる。

 

車中泊とは違い、自然と遮るものが布一枚というのはやはり心もとないですね。 

 

熟睡はできませんでしたが、眠れてはいたようです。気づくと外は明るくなってました。

時計を見ると5時過ぎ。外に出て、トイレを済ませ、朝のキャンプ場を散策します。

虫もまだ活動を開始していないので快適です。

 

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お湯を沸かしてカップヌードルの朝食。

あとコーヒー。

今日の山行は3時間程度の予定なのでのんびりしよう。

 

が。

日が高くなってくると虫の活動も活発になり、テントから出られません(泣)

テントの中で、腹いせに虫除けの方法など調べてみたりしたのですが、まぁ何も持ってないのでどうにもならず…。

仕方がないので撤収することにしました。

テントを片付けてたら首の後ろをなにかに咬まれて、もう最悪。

 

さて、水も半分飲んで、持ってきた食料はほとんど食べた。

ザックの重量は軽くなっているはず、どうだ、と背負うと、昨日よりはかなり楽に感じます。ヨシヨシ。

 

何だかんだでグダグダして8時に大膳原キャンプ場を後にしました。

もっと鍛えて、また来たいなぁ。

 

昨日、降りてきた登山道を、今日は登ります。

いやぁ、荷物やっぱ重いわ(笑)

 

しばらくしたらコンビニ?袋をぶら下げた男性が一人、先行して歩いています。

コンビニの袋って、おひるごはん?手持ち?とか思いつつ後に続いていると、どうやら山菜を採っておられるようです。

早朝からご苦労なことです。人のことは言えんけど。

 

烏帽子山と比婆山の分岐に着きました。 

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烏帽子山は昨日も登ったのでそのまま比婆山へ向かっても良かったのですが、比婆山は展望がないのでやはり烏帽子山に寄ることにします。

 

今日も、いい天気ですねー。

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山頂のベンチに座ってボーっとしてると、さきほどのコンビニ袋の男性があっちこっちに茂みに入っては出て、山菜を採っておられる。

なんというか、迷いのない動きで採り慣れてる感じです。

しかも一本の木からゴッソリ採るのではなく、色んな木からちょっとづつ採ってる様子からしてかなりの玄人の模様。

もしかして休暇村の人で今日の献立とか?などと色々想像を巡らせます。

 

しかし相変わらず、色んな人がいる山だなぁ。

 

 さて、比婆山へ向かいますよ。

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これから向かう山が目の前に見えるのは、やはりテンションが上がりますね。

まぁ、下って登る道のりも見えるわけだけども。

 

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新緑のブナ林が広がっています。

 

まだ時間が早いから、誰も歩いていないですね~。

 

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実はsasamiは蔦萌えだったり。

 

いろんな緑色に囲まれて、やはりこの季節は良いですねぇ。

一瞬、荷物の重さも忘れるくらいです。

 

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ブナの巨木と大岩が増えてくると…。

 

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比婆山御陵に到着です。

 

山頂はどの山もあっけらかんと開けてる比婆山連峰ですが、この御陵がある比婆山だけは木々に囲まれた薄暗い場所です。

中国山地と「たたら製鉄」は深い歴史があり、たたら製鉄で大量の木々が伐採されたため草原の山が多いです。

この比婆山連峰もそういった歴史がある山です。

 

この比婆山御陵一帯は神域ということで伐採されずにブナ林が残ったのでしょうね。

 

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中心に見える岩が御陵。木々に守られるように鎮座してます。

岩にはしめ縄が張ってあり、周囲はロープが張られてて、それ以上は岩に近寄れません。

「おじゃましてます」と心の中で手を合わせる。

いつ来ても、独特の雰囲気がある場所です。

 

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御陵から少し行くと、分岐があります。

太鼓岩、産子の岩戸とあります。

んー?行ったことある…ような?記憶があいまいなのと、大した距離じゃないので行ってみることにします。

 

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太鼓岩。

二枚重ねの上の石を叩くと、ポーンポーンと響くような音が鳴ります。

 

ここにザックをデポして、産子の岩戸へ。

 

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産子の岩戸。

二つの巨岩をお股とみなして、間の岩が今にも産まれ落とされる子どもってことなのかな?

昔の人は想像力豊かだなぁ。

 

ザックを回収して分岐まで戻り、少し歩くと、今度はスキー場への分岐があります。

 

本来なら越原越えまで降りて池の段、立烏帽子山と縦走するのが比婆山連峰のスタンダードルートなのですが…。

池の段や立烏帽子山の急坂が頭をよぎります。

あと、立烏帽子山から公園センターへの距離が地味に長いのもなぁ…。

 

ということで、ブナ純林からスキー場へ下る御陵コースで下山することにします。

えぇ、ヘタレですとも。

 

でもねーここ、歩いたことなくてですね。気になってたのですが、普段の日帰りだと距離が短くなるから、絶対歩かないコースなんですよね。

でも今回はテント泊。

せっかく荷物が重いことだし…いい機会なのでっと、変な言い訳をしておきます。

 

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ルート上にはこんな、思わず縦に撮りたくなるような木々がたくさん。

季節的にまだ新緑で芽吹き前の木も多いですが、夏場はもっと繁るのでしょうか。

 

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新緑が青空に映えて美しい。

登山道の傾斜も緩くて歩きやすい道でした。

 

道は途中から薄暗い樹林帯へ入り、しばらく歩くとスキー場が見えてきました。

 

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県民の森スキー場です。

ここに出たのは初めてです。

 

比婆山連峰は普通にぐるりと周遊すると、スキー場を見ることがほとんどありません。

いつもスキー場って、どこだっけ~と思いながら歩いてたので、ちょっと嬉しい。

 

ここはとりあえず歩いてると標識があったので、それに従います。

 

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もっと広い、リフトのあるゲレンデに出ました。

 

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何故かわかりませんが、ウワーってなりました。

気持ちいい!

 

雪の無くなったばかりのゲレンデは、秋に刈り取ったらしいカヤが一面に敷かれてます。

うっかりその上に乗ると滑りますので注意。

秋はススキの原になるのでしょうね。

 

やはりスキー場なので傾斜がそれなりにあり、転けないよう慎重に歩きます。

気を付けて見ると、薄い踏み跡があるので、それをたどります。

 

や、しかし、今の季節だから気持ち良いけど、夏場はこのルートはヤバイかも。

日陰がないので熱中症コースです。

日差しがある場所は虫が少ないので、それは良かったのですが暑かった…。

 

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麓のスキー場ハウスまで降りてきました。

 

歩いて来た道を振り替えるとこんな。 

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スキー場のすぐ横にはキャンプ場があります。

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県民の森公園キャンプ場は広いですが、ここは第一キャンプ場です。常設テントがたくさん。

って、ここは見たことあるなぁと思ったら、以前に立烏帽子山から降りて来たときに通ったことがある場所でした。

 

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ここはね。トイレが綺麗なのですよ~。

比較的、上級者向きのワイルドなトイレが多かった県民の森ですが、現在のトイレは新しくてキレイ。

そして暖房便座なのですよ!スバラシイ。

女性にとってトイレ問題はかなり重要ですよね。

他はワイルドでも良いのだけど、トイレだけは最新でお願いします。マジで。

 

まだ誰もいないようなので、キャンプ場の中を通らせてもらって、公園センターへ。

 

あともうちょっと、と思うと余計に荷物が重く感じるのは私だけですか? 

 

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川のせせらぎを聞きながら歩いてると、公園センターが見えてきました。

 

昨日、停めたときは車が4台だけだった駐車場が今日はたくさん停まってました。

烏帽子山の山菜おじさん以外、誰とも出会わなかったですけど、時間的にも入れ違ったのでしょうね。

 

自分の車にたどり着いて、何はともあれザックを下ろし一息付きました。

あ~帰ってきたぁ…って感じ。

 

時間が早いので、風呂もレストランもやってない…。

ということで、公園センターでソフトクリームを食べてエネルギーチャージして、帰路についたのでした。

 

山行を終えて

今年初、人生では2度目のテントを担いでの山登りでした。

今回は行程的には、いつもと比べて歩く距離も短く高低差も少ないですが、荷物が重いというのはやはり疲労感が増しますね。

将来的にはテント泊で何泊もしながらのロング山行をやってみたいのですが、いつのことやら…。
↑まぁやってしまえば案外できるもんだとは思ってますけどね。

 

何度も来ている比婆山連峰、やはり楽しい山です。

 

山のデータ

【トイレ】

 今回の登山口である「ひろしま県民の森 比婆の森」公園センター内にあります。早朝から利用可能です。

 ルート上には、ひろしま県民の森キャンプ場内に数か所(水洗)、出雲峠(くみとり)、大膳原キャンプ場(バイオトイレ)

【コンビニ等】
 周辺にコンビニやスーパーはありません。一番近い町は西城町です。

 セブンイレブン庄原西城店

 ファミリーマート+Aコープ西城店(いずれも約22㎞27分)

【駐車場】
 「ひろしま県民の森 比婆の森」にあります。登山者も利用可。無料。

【その他】
 「ひろしま県民の森 比婆の森」公園センター内に入浴施設があります。11:00~19:00 大人500円

 かなり山間部の田舎の場所となりますので、特に食料の準備はぬかりなく。

 公園センターの売店では簡単な食料、お土産品、登山用品なども販売されています。営業8:00~

 

山の記録

 

 

合計時間: 3時間21分

歩行距離: 6.94km

最高点の標高: 1263m

最低点の標高: 794m

累積標高 (上り): 581m

累積標高 (下り): 795m